藤井 亜耶(ふじい あや)
らぁめん工房 一福/店舗スタッフ
高校生のころに飲食店でアルバイトを開始。これまでにさまざまな業態でホールとキッチン双方の経験を積んできた。らぁめん工房 一福では、店長を務める母親のもとで1日3時間ほど勤務。自宅に帰れば、8歳と5歳の2人の子どもの育児に奮闘している。
ショッピングセンターのフードコートに出店しているラーメン屋で、週に4日働いています。オーダーからレジ打ち、調理、後片づけまでを1人で担当しますが、いずれもカウンター内で完結する作業。原則としてフロアを動き回ることはないので、大きな負担はありません。
たいへんなところを挙げるとすれば、やはり数ある商品を覚える過程でしたね。9種類ある定番メニューそれぞれのスープの調合に慣れてきたころ、期間限定商品が発売された際には焦りも感じましたが、お客様が喜ぶ顔が支えになり、がんばることができました。
実は、当店の店長は私の母親。親子二人三脚は、個人的な楽しみでもあります。店長はオープンから17時までシフトに入っており、その間にチャーシューを切ったり、スープの仕込みをしたりするので、入れ替わりで出勤する私は実質、調理と片づけのみに専念することができます。
3時間という限られた時間のなかで、よりていねいなお客様対応を行うためには、母の存在が欠かせません。一緒に勤務すること自体はありませんが、常に感謝を感じながらラーメンをつくっています。これからも支えあいながら店舗運営を続けていきたいですね。
お客様第一を目標に掲げているため、基本的にご要望には「ノー」とは言わないようにしています。私の勤務先は場所柄、ご年配の方が多く来店されます。麺を柔らかくしてほしいという希望があればゆで時間を30秒延長するほか、トレイが持ちにくそうならお席まで料理をお持ちすることも。
また、なるべく大きな声でゆっくり話すことも心がけています。そんな取り組みもあってか、常連さんのなかには買い物ついでにあいさつに訪ねてきてくださる方も。そんなときは、楽しくおしゃべりしつつ、思わず充実感を噛み締めてしまいます。
忙しい日には、むしろやりがいを感じます。週末のほか、ショッピングセンターのポイント3倍デーである水曜日には、いつもより多くのお客様がご来店。先日、近隣でお祭りが開催された際も通常の8倍ほどのご注文がありましたが、作業と片づけを手際よく並行して行い、どうにか無事に閉店時刻を迎えられました。
あまり使わない器や、餃子焼き器の一方を前もって片づけるといった、普段実践している時間短縮術が活きた瞬間でした。次回のお祭りが開催されるまでに成長を重ね、今度はもっと効率的な対応ができるようにしたいです。
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17:00
出勤・接客・調理
母が仕込みを済ませてくれているので、注文を受けたらすぐに調理に取りかかることが可能。作業の合間に、常連さんたちとコミュニケーションを取ることも忘れません。 -
19:10
ラストオーダー・レジ締め
最後の注文に対応するとレジを締め、翌日分の釣り銭を準備します。 -
19:30
閉店
ゆで釜を洗ったり、フロアの椅子を上げたり、片づけを始めます。 -
20:00
退勤
ごみ捨てをしてこの日は帰宅。お疲れさまでした。